CADデータの再利用

組織全体で再利用可能なナレッジを見つけます。NXは、再利用可能な設計、標準部品、設計機能、シンボル、2D断面、プロファイル、曲線、形状、製品テンプレートなど、すぐに再利用できる豊富なナレッジ・ライブラリを提供します。必要なオブジェクトをすばやく見つけ、ドラッグアンドドロップでデザインに取り込むことができます。

再利用ライブラリの製品テンプレートを使用すると、設計モデリング以上の大幅な自動化が可能です。製品や製造情報、図面、モーション解析、構造シミュレーション、妥当性検証などをテンプレートに組み込むことで、エンジニアリング・プロセスを自動化および標準化します。

名前がどう付けられているかに関係なく、形状で検索してすべての候補部品を見つけます。部品を探したいけれど、部品名が分からないということはよくあります。Geolus形状検索エンジンと完全に統合されたNXを使用すると、例示した部品に形状が類似した部品を迅速に見つけることができます。

Geolus形状検索の統合により、部品の開発コストを削減し、部品がやみくもに増えるのを防ぐベストプラクティスをサポートします。設計サイクルの早い段階では、粗い部品を使用してリリース済みの部品を見つけることができます。見つかったリリース済み部品をそのまま使用することも、ニーズに合わせて変更することもできます。この方法は、ゼロから始めるよりも速く、プレートの厚さや穴のグループ化など、社内の仕様を保つことができます。形状検索の結果は数秒で表示されます。

強度や耐久性を考慮して設計のサイズを決定したり、設計の性能目標を計算したりします。多くのエンジニアリング設計は、基本的な計算から始まります。この計算は、CADジオメトリが作成されるずっと前から実行される可能性があります。あるいは、3Dモデリング中に、設計内の特定のパラメーターをエンジニアリング計算を使用して特定することもあります。どちらのシナリオでも、Mapleとのパートナーシップが強力なツールとなります。

Mapleでは代数学、微分積分、微分方程式、線形代数のサポートが得られます。NXとMaple間で変数を簡単に交換できます。これにより、設計とその駆動計算を関連付けてリンクしたり、NXモデルからプロパティを抽出してMapleでさらなる計算に使用したりできます。どちらの場合でも、Mapleワークシートで定義した知的財産は、Teamcenter内で簡単に管理できます。