Kineoコンポーネント
Kineo Collision Detector (KCD)
Kineo Collision Detectorを統合することで、モーション・シミュレーション・アプリケーションでメッシュや点群データの高速衝突解析を実行できます。
Kineo Collision Detectorが選ばれる理由
シミュレーション環境で高速衝突解析を実行して、部品の製造や部品の意図した動作を妨げる衝突を解決します。Kineo Collision Detectorは、ロボティクスや工作機械プログラミングなどのモーション・シミュレーション環境における何百もの部品の衝突解析に最適な優れた性能を提供します。
Kineo Collision Detectorでは、以下が可能です。
- メッシュ・サーフェスと点群データ間の衝突を解析
- 衝突、抑制、アバットメント、交線を特定
- 相互貫入の深さを測定
- 衝突を修復するための再配置情報を取得
- オブジェクト間のクリアランス (最小距離) を監視
内容
以下を含む幅広い衝突解析とクリアランス解析を実行します。
- 高速ブーリアン・テスト: シーン内でオブジェクトが衝突しているかどうかをすばやく判断
- 包括的なブーリアン・テスト: シーン内で衝突するオブジェクトの特定のペアを特定
- フラット・ブーリアン・テスト: シーン内のすべての衝突オブジェクトのセットを特定
- 衝突していないオブジェクト間の最短距離 (クリアランス)
- 衝突オブジェクトの推定貫入距離
Kineo Collision Detectorでは、以下のジオメトリ・タイプをサポートしています。
メッシュデータ: 任意の三角形メッシュを解析します。三角形は向きを必要とせず、法線ベクトルはどちらの側を向いても構いません。穴が空いていたり切断されたりしている三角形でも問題ありません。
点群データ: 多面体を再構築することなく、レーザー・スキャンや視覚システムからのデータに対して衝突判定や距離測定を直接実行することができます。2つの点群間または点群と多面体間の衝突検出と近接をクエリします。
対称型マルチプロセッシング: Kineo Collision Detectorは、並列処理用に最適化されています。ステートレスなスレッドセーフ・モードでは、同じシーンで異なるテストを同時スレッドで実行できます。
メモリ消費量が少ない: シーン・オブジェクトは、ユーザーのメモリ空間にある三角形メッシュデータを指すため、Kineo Collision Detectorオブジェクトとしてデータを複製する必要がありません。遅延初期化オプションにより、メモリ使用量をさらに削減できます。