NXで設計されたオフィス空間のHD3Dレンダリング。複数のワークスペース、椅子、コンピューター、モニター、照明などがあります。

産業用CAD

NX CADによるビルディング・インフォメーション・モデリング

ビルディング・インフォメーション・モデリング (BIM) に複数領域をまたぐアプローチを採用することで、建設の設計プロセスを効率化します。NXは、建物の要素、鉄骨構造、P&ID、配管、HVAC、電気などをすべて1つの設計ツールで設計できる、複数領域をまたぐソリューションを提供します。

NX CADはBIMにどのように役立ちますか?

NX BIMで設計された部屋。BIMライブラリから選択した3人掛けソファがあります。

NX CAD for BIMの特徴:

  • 設計者が建物を迅速に作成し、文書化できる、高度な3Dパラメトリック設計ツール
  • NXを基盤として構築された、複数領域をまたぐ設計ツール – アルゴリズム・モデリング、フリーフォーム、鉄骨構造、MEP (機械、電気、配管)、その他多くの機能を含む
  • コンカレント、コラボレーション型の設計環境により、孤立した設計サイロで設計する際に発生するミスを排除

シーメンスNXでのBIMコラボレーションの利点

  • コラボレーションを改善: すべてのプロジェクト関係者間で、効果的なコミュニケーションとコラボレーションを促進
  • 効率化: 設計エラー、手直し、建設の遅延を削減
  • 意思決定を強化: 正確な最新情報を提供して情報に基づいた意思決定を実現
  • コストを削減: 潜在的な問題を早期に特定して、建設中にコストのかかる変更が発生する事態を削減
  • 持続可能性: シミュレーションと解析を通じて建物の性能を最適化することにより、持続可能な設計プラクティスをサポート

NXに統合されたBIM機能により、初期設計から建設、運用に至るまで、建物のライフサイクル全体に対応する包括的なソリューションを活用できます。 この統合により、コラボレーションが強化して効率が向上し、最終的にはプロジェクトの成果も改善します。

NX CADのBIMモジュール

NX CADで利用可能なBIM固有のアドオン・モジュールをご確認ください。詳細は、アドオン・モジュールのファクトシートをご覧ください。

ユーザー事例

Max Bögl Group

Case Study

NXとTeamcenterを使用してプロジェクトの計画と製造を最適化した建築専門企業

会社:Max Bögl Group

開催場所:ノイマルクト, Germany

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア:NX, Solid Edge

NX CADでBIMコラボレーション

シーメンスNXソフトウェア内でのBIMコラボレーションは、NXの高度な3D設計機能とBIMワークフローを統合して、設計、エンジニアリング、建設のプロセスを効率化します。

NX CADでのBIMコラボレーション作業の詳細をご覧ください。

CADとBIMの違いは何ですか?

2Dおよび3D CAD (コンピューター支援設計) ツールは、アセンブリとコンポーネントを活用して、複数の設計者が、異なるエンジニアリング領域間でコラボレーションできるようにします。CADソフトウェアでは、1つの領域で設計変更が加えられるとすぐに、他領域の設計者も確認できるようになります。例えば、構造鉄骨梁が動かされた場合、HVACシステムの設計者はその通知を自動で受け取り、即座に変更をレビューできます。

BIM (ビルディング・インフォメーション・モデリング) ソフトウェアには、材料や設備など、建物構造の設計モデルで表現される、すべての多様なコンポーネントの情報が含まれています。各BIM領域は通常、専用のBIMソフトウェアを使用し、情報を独自のファイル形式で単一の部品ファイルに保存しています。データを集約するために、各領域のデータはニュートラル・ファイル形式 (IFCなど) で共有されるか、変換されて直接、別のBIMソフトウェア・ツールに入ります。その後、集約されたデータに変更がないかどうか解析され、各領域で必要な設計変更が特定されます。このデータを集約して設計変更解析を行い、各領域に必要な設計変更を文書化するのは、大変な作業です。さらに各領域は、設計全体の最新の表現を使って作業することができないため、エンジニアは古いデータのコンテキストで設計することになり、その結果、クラッシュや干渉の発見が遅れます。

左側は3D定義モデル、右側はクレーンで建物を建てているところです。

建物の設計のイノベーションを解き放つ

大型の建物/工場と、青緑のオーバーレイ「デジタルツイン」。

BIMは、建設業界が生産性と効率を改善できる、最も有望なソリューションとして注目されています。BIMは、建物の物理的および機能的特性をデジタルで表現する、複数領域をまたぐ設計手法です。これは、アーキテクト、エンジニア、請負業者、オーナーが、プロジェクトのライフサイクル全体を通して建物やインフラのデジタルモデルを作成、管理、共有できる、コラボレーション型の建設プロジェクト管理アプローチです。

複数領域をまたぐBIM調整ソフトウェアをご覧ください

従来BIM業界では、特定のワークフローに多数の異なる個別ソリューションやソフトウェアが使用されてきました。残念ながらこれらのツールは、常に統合・連携しているわけではありません。そのため、建物の側面を統合したり接続したりするときに、プロセスが効率的に進みません。シーメンス、NX、デジタルツインは、建設企業がBIMの目標を達成し、複数領域をまたいでコラボレーションして設計できる、単一の統合型ツールセットを提供することで、この問題を解決します。

BIMソリューションは、下流に伝達すべき情報を含め、すべてのデータを一つの場所で管理します。 デジタルツインを使用すると、物理世界をデジタル空間でモデル化できるため、ループバック・メカニズムが可能になり、必要な調整が提供されて問題の発生が防止されます。一方デジタル・スレッドは、取得した情報をすべてのアプリケーション間に流す役割を果たします。ワークフローごとに異なるアプリケーションを使用している場合でも、NXとTeamcenterを使えば、全員が確実に最新バージョンの設計データを使って作業できるようになります。

NX CADソフトウェアを搭載したラップトップと、NXヒューマンの人がいるオフィスがある工場の設計。