NX AM Multi-Axis

NX AM Multi-Axisに含まれているフィーチャ分解、ステージ・モデリング、治具設計に対応する包括的なCADツールセットを使用すると、機械の動きや機能に合わせてジョブをセットアップできます。フィーチャ分解は、部品フィーチャを個々のアディティブ・オペレーションに分離するプロセスです。これは多軸およびハイブリッド・アディティブ・マニュファクチャリングに適した出力を生成するための重要なステップです。

これらのツールを使用すると、ツールパスのプログラミングやシミュレーションに向けて部品を迅速に準備し、設計変更にもすばやく対応することができます。

NX AM Multi-Axisソリューションは、平面堆積、回転堆積、自由堆積、管状堆積など、多軸またはハイブリッド・プリントの実行を計画するための多様なパスタイプを揃えています。

堆積オペレーションの並べ替えや調整は簡単であり、インフィルパスと仕上げパスとで異なるパラメーターを使用することも、複数のボディを1つの最適なビルド・ソリューションに並べ替えることも、異なる材料に合わせてプリントを調整することもできます。

堆積シミュレーションでは、材料の堆積を可視化できるため、材料が不足している領域の特定や、堆積プロセスの検証、堆積ヘッドとの衝突防止に役立ちます。

以下は、NX AM Multi-Axisで利用可能な堆積のパスタイプとその利点です。

平面堆積:

• ジグザグまたはスパイラル状のインフィルで平面状に積層を造形
• Planar Additive Thin Wall Helicalで中空オブジェクトを作成
• 内側と外側の境界で複数の仕上げパスを実行
• 勾配のある壁面に合わせて5軸を活用

回転堆積:

• 積層の各プロパティとともに基本的な回転軸の動きを定義
• 部品軸を中心に円形・円筒計フィーチャを作成、または円形・円筒形部品にフィーチャを追加
• プリントヘッドをフィーチャのドラフト角度に合わせて調整
• フランジまたは同様のフィーチャには薄肉オプションを使用

フリーフォーム堆積:

• 3D自由形状ジオメトリに「スキン」を形成
• 薄肉フィーチャを構築
• 3D形状にフィーチャを追加
• ビルドアップの一貫性を確保

管状堆積:

• シングルパスでチューブ構造を形成
• 効率的ならせんの動きで材料を堆積
• ジオメトリに応じてスライスの厚さを調整

一部の多軸AMおよびハイブリッドAM機械は、完全5軸のセットアップを使用して材料を堆積します。堆積の精度を高め、表面の仕上がり品質を向上する利点があるため、最終的により良い形状を生成します。

一部の5軸プリント技術にはそれぞれ固有の要件があるため、堅牢な5軸堆積をサポートしているソフトウェアを使用することが重要です。例えば、ワイヤアーク積層造形は、堆積ヘッドが近づきすぎると、アークが堆積領域から部品の別の領域にジャンプするという望ましくない結果を招く可能性があります。これらの問題は堆積ヘッドの角度を調整することで軽減できます。NX AM Multi-Axisでは、このような堅牢な計画に基づいて5軸堆積に対応します。

さらに、NXアディティブ・マニュファクチャリング・ソリューションと同じシステムに世界クラスのCAMシステムが統合されているため、ハイブリッドAM機械を使用する際は、アディティブ・オペレーションとサブトラクティブ・オペレーションを簡単に切り替えることができます。そのため、複数のソフトウェア・ソリューションを使用するといった望ましくない製造プロセスによって生じる無駄を減らすことができます。