マルチスケールの材料モデリング/シミュレーション・プラットフォームを使用して、先端材料がいつ、どのように、なぜ損傷するのかを微視組織レベルで予測します。
先端材料がいつ、どのように、なぜ損傷するのかを微視組織レベルで予測します。Simcenter Multimechは、有限要素法の柔軟性とロバスト性を微視組織レベルにまで拡張するマルチスケールの材料モデリング/シミュレーション・プラットフォームです。
適応型マルチスケール・アプローチで材料の複雑性をモデル化
先端材料は、微視組織レベルでの不均一性に起因して挙動が予測困難であることがよくあります。Simcenter Multimechは、部品 (マクロ) と材料 (ミクロ) の長さスケールを強く結合し、微視組織の設計変数を設計プロセスに自然に組み込みます。これにより、シミュレーション用の材料モデルに真の自由度 (DOF) が得られます。
精度を犠牲にすることなく高速化
先端材料の物理試験は費用と時間がかかります。Simcenter Multimechマルチスケール・ソルバー技術により、新しい数学的定式化と適応型マルチスケール・アルゴリズムという2つの画期的なイノベーションを組み合わせることにより、精度を犠牲にすることなく前例のない速度が得られます。また、Simcenter Multimechマルチスケール・ソルバーは複数のスレッドやCPUコア間で完全に並列化されているため、さらに高い性能を発揮します。
お好みの構造ソリューションとの統合を維持
使い慣れた構造ソルバーの使用を諦める必要はありません。Simcenter Multimechは、エンジニアが今日使用している最も人気のある構造ソリューションと連携可能です。Simcenter Multimechは、Simcenter 3Dプラットフォーム内の統合ソルバーですが、サードパーティの有限要素 (FE) ソルバーであるAnsysやAbaqusと組み合わせてSimcenter Multimechを使用することもできます。
製品の性能向上とコスト削減には、材料のイノベーションが不可欠です。しかし、新素材の開発や認定に必要とされる物理試験の量により、新素材のイノベーションの導入には時間を要します。このホワイトペーパーを読んで、適応型マルチスケール・モデリング技術を材料や複雑な製品の仮想設計に役立てる方法をご確認ください。
Simcenter Multimechを使用すると、材料の微視組織を拡大して損傷の根本原因を特定し、構造性能に影響を及ぼす損傷メカニズムを確認できます。材料の微視組織を最適化して、最もコスト効率の高い性能を実現することができます。
微視組織モデルの形状とメッシュを自動生成します。必要な入力は基本的な設計変数のみです。また、さまざまな負荷のシナリオをすばやく簡単に適用し、多様な条件下で材料がどのように機能するのかを予測できます。
Simcenter Multimechは製造のばらつきと欠陥を考慮することで、製品の信頼性を最大限に高めます。プロセスばらつきのデータを取り込んでマイクロスケールに自動変換し (体積分率、繊維配向テンソルなど) 、射出成形部品をシミュレーションします。